注目の高まるライブコマースとは?市場動向やメリット、実施方法を解説

Rio2022-12-01

ライブコマースの定義、市場動向、メリットから実施方法までを解説します。

目次

  1. ライブコマースとは
  2. ライブコマースの市場動向と事例
    1. 中国
    2. 日本
  3. ライブコマースのメリット
  4. ライブコマースの実施方法
  5. まとめ

ライブコマースとは?

ライブコマースとは、ライブ動画配信を活用して商品を紹介し、販売する販売手法です。

従来のテレビショッピングと異なり、視聴者がライブ配信中にチャットなどを通じて商品に関する質問をするなど、配信者と視聴者で双方向のコミュニケーションが取ることができること、

かつ、ECとは異なり、離れていながらも、接客を受けているかのような臨場感のある買い物体験ができることが特徴です。

ライブコマースの市場動向と事例

ライブコマースはアメリカやシンガポール、スウェーデンなど、世界的に拡大傾向にありますが、なかでも大きな成長を続けている中国の状況と、日本国内の状況について取り上げていきます。

中国の状況

中国では、インターネットの普及やコロナによる外出自粛に加え、政府による支援措置などの後押しもあり、ライブコマースは急拡大しています。

2018年の市場規模は約1,000億元、2019年の市場規模は約4,300億元と言われています。

ある統計報告によると、2020年末時点でライブコマース利用者数は、インターネット利用者の約4割にものぼる3億8,800万人に達しており、ライブコマース利用者の50%以上が毎月1回以上購入しているそうです。

中国のトップ配信者のなかには、1日の売上が3.3億元(約64.5億円)にもなるインフルエンサーや、たった3時間の配信で6100万元(約11.9億円)を売上げるインフルエンサーも出てきており、中国におけるライブコマースの勢いが伺えます。

また、これまでは有名インフルエンサーを起用した配信が一般的でしたが、メタバースの流行もあり、最近では「バーチャルライバー」と呼ばれるアバターを使った配信も始まっており、さらに拡大は続く見込みです。

日本国内の状況

日本国内においては、ライブコマースは黎明期であり、浸透しているとは言えない状況です。

ただ、中国をはじめとした海外でのライブコマースの成長拡大を受け、日本国内でもライブコマースに対する注目は高まっており、

2019年、2020年頃から株式会社三越伊勢丹ホールディングス、株式会社ビームス、株式会社ベイクルーズ、株式会社資生堂、株式会社ジーユーなど、大手企業が続々とライブコマースに取り組んでいます。

ライブコマース事業から撤退する事業者もあり、日本では浸透しないのではないかという意見もありますが、一方では上述のように新たにライブコマースへの取り組みを始める事例も見られており、これから日本においても拡大していくのではないかと考えられます。

ライブコマースのメリット

ライブコマースには、以下のようなメリットがあります。

◆ECサイトと比較したメリット

  • 商品の魅力を伝えやすい

    ライブコマースでは、写真や説明文だけでは伝わりにくい商品やサービスの魅力

    を伝えやすくなります。実際にスタッフやインフルエンサーが商品やサービスを使いながら説明をすることで、商品の使用感やサイズ感、着用感などが伝わりやすくなります。

  • 商品に関する疑問や不安を解消できる

    ECと異なり、購入する場面で生じる疑問を質問し、回答してもらうことができるため、疑問や不安をその場で解消することができます。

◆実店舗と比較したメリット

  • 場所を選ばずに買い物ができる

    視聴者は、自宅にいながらにして接客を受けているような、臨場感のある購入体験ができます。場所にとらわれないため、店舗に行くことができなかった遠方の消費者にもアプローチでき、新たな客層を開拓することも可能です。

  • 実店舗よりも低コスト

    店舗型の販売の場合、店舗の維持費や店舗スタッフの人件費など多くのコストが発生します。お客様が不在の時間帯でも、来客に備えて売場には常時スタッフを置いておく必要があり、非効率が多くなりがちです。

    ライブコマースでは、実店舗よりも家賃や人件費などの運営費用が抑えられるため、低コストで効率よく販売ができます。

  • 1対多での接客が可能

    店舗では、お客様一人ひとりに販売員がついて接客をするのが一般的ですが、ライブコマースの場合には、多くの視聴者に対して一気に接客が可能となります。

    視聴者は、ライブ上で他の視聴者とのやりとりを観ることができるため、配信者は既出の質問に何度も答える手間もなく、実店舗よりも運営コストをかけずに商品・サービスの魅力を伝えることができます。

ライブコマースの実施方法

ライブコマースの配信方法には、以下のようなパターンがあります。

  1. SNS配信機能からECサイトへ誘導

    SNSの配信機能を利用して配信を行い、既存の自社ECサイトへ誘導して、ECサイトで商品を購入してもらう方法です。

    SNSの配信機能を利用すれば、スマホ1台で手軽に配信ができます。また、多くのユーザが日常的に利用しているサービスのため、お客様の視聴ハードルを低くできます。

    一方で、購入するにはECサイトへ遷移する必要があり、離脱ポイントになりやすい、ECサイトを持っていない場合には、ECサイトを構築する必要があり導入が厳しいというデメリットがあります。

    例:Instagram、Facebook、YouTube、LINE など

  2. ECモール型ライブコマースサービスを活用

    ECモールのライブ配信機能を使ってライブ配信を行う方法です。

    ライブコマースに特化しているので、ライブ配信に必要な機能が充実している、モールが集客をするので人を集めやすい、といったメリットがあります。

    一方で、モール型のため自社ブランディングを行いにくい、サービス上にEC店舗を作る必要があるため、すでに自社ECを持っている場合はEC運用の手間が増えるといったデメリットがあります。

    例:SHOWROOM、HandsUP、ONPAMALL など

  3. 埋め込み型ライブコマースサービスを活用

    自社のオンラインストアやアプリにタグを埋め込むことでライブコマース機能を追加する方法です。

    自社ECが活用できるため、自社のブランディングを行いやすいというメリットがあります。

    機能を組み込むための開発が必要であり、そもそもECサイトを持っていない場合には導入は難しくなります。

    例:TAGsAPI、LiveKit、ライコマ

  4. 配信機能から決済ページへ誘導

    SNS等の配信機能を利用し、URLやQRコードを画面上に表示しておき、決済専用ページへ遷移させる方法です。

    Webサイトを構築しなくてもオンラインでの決済を手軽に実現できるというメリットがあります。

    一方で、配信機能は提供していないため、配信機能は別に用意する必要があります。

    例:OrderPay、Square、Veritrans、Paypal など

オーダーペイはライブコマースにも使えます

実店舗でのセルフオーダーや決済でおなじみのオーダーペイですが、実はオンライン決済としてもお使いいただけます。

ライブコマースで販売する商品情報を登録するだけで、自動で決済用のお客様向けWebページ、決済用のURLやQRコードを生成。

スムーズでシームレスな購入体験をスピーディに実現できます。

オーダーペイの使い方

オーダーペイのメリット

  1. Webサイト不要で簡単に導入できる
  2. かんたん操作で商品管理や注文管理など管理画面ひとつで完結
  3. 初期費用・月額費用 0円〜手軽にはじめられる

まずは手軽にライブコマースをはじめてみたい方は、オーダーペイへお気軽にご相談・お問い合わせください。

まとめ

以上、今回はライブコマースの国内外の市場動向やメリット、ライブコマースの配信方法についてご紹介しました。

日本ではまだ認知度が低いライブコマースですが、場所を問わず、文字や写真だけでは伝わらない商品の魅力を販売ができる、ECと実店舗の双方のメリットを持ち合わせた面白い手法です。

VRやメタバースなどの新しい技術をかけ合わせた手法もどんどん出てきており、今後ますます発展していくでしょう。

ぜひ、顧客との関係性を深める新たなショッピング体験づくりに、取り組んでみてはいかがでしょうか。


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